ミーティング議事録

2008年7月29日 (火)

◆紫垣さん(PNLSC) 講演会◆@早稲田大学

21世紀協会元インターン生の紫垣伸也さんが現在所属されているPNLSC(フィリピン日系人リーガルサポートセンター)主催の講演会が、先日早稲田大学で行われました。その際の議事録です。ご覧ください。

◆紫垣さん(PNLSC) 講演会◆@早稲田大学

日時:7月28日(金)18時~19時半
場所:早稲田大学 7号館219教室
参加費:無料
主催:PNLSC(Philippine Nikkei-jin Legal Support Center)、日本財団

①クローズアップ現代上映
PNLSCの活動、フィリピン残留日本人の帰国活動のドキュメンタリーが放映される。一人のフィリピン残留日本人の女性に密着し、戦争後生き別れた弟と日本で再会する一部始終を伝えている。

②PNLSC 紫垣伸也さんの講演「フィリピン残留日本人とは、彼らが抱える問題とは」

○フィリピン残留日本人とは○
19世紀末~太平洋戦争終結までにフィリピンに渡った日本人移民の子どもで、戦争に
よって父あるいは両親と死別、または父が強制送還されフィリピンに取り残された人々。


○フィリピン残留日本人の歴史○
<戦前>
ベンゲット移民(日本からフィリピンへ移住した人々)
・・・マニラ―バギオを結ぶ道路建設に従事した人々
ダバオ(フィリピン南部)でのマニラ麻(アバカ)産業への従事
ロープの原料、軍艦をつなぐ紐などに使用

1941年 ダバオにて日本人が2万人
日比混血児(独身移民男性がフィリピン女性と結婚)

<戦中>
家族離散・・・「残留日本人」の発生
日本がダバオを占領

<戦後>
・フィリピン人からの迫害を恐れ、日本人であることを隠す
・父親の身元を示す書類の消失・隠蔽


③さくら共同法律事務所 弁護士 白 日光さんの講演「法的側面からの支援の方法」

○就籍活動○
就籍とは・・・あきらかに日本人ではあるが、入る戸籍がない場合、新たに本籍を設定し、戸籍を作成すること。
旧国籍法:父系血統主義(しかし法律上の日本人の父親の子どもでないと、日本国籍は認められない。法律上有効に結婚して生まれた子どもでないといけない。)
※嫡出子…法律上の婚姻関係にある夫婦間に生まれた子
※非嫡出子・・・法律上の婚姻関係にない男女間に生まれた子。嫡出でない子。

○世界人権宣言○
世界人権宣言15条1項 全ての人は国籍を持つ権利がある。
・・・法的根拠にこの条文を使っているわけではないが、この理念に従って活動している。

○就籍の方法○

1.身元調査 2.戸籍の取り寄せ →Aパターン 身元判明、戸籍あり(問題なし)
→Bパターン 身元判明 戸籍に記載なし
→Cパターン 身元未判明
Bパターン(うち重婚)+Cパターン⇒就籍を行う

<日本・フィリピンの国籍取得の原則>
日本・・・「旧国籍法」
フィリピン・・・「1935年 憲法」
⇒両国とも父系血統主義
※血統主義  出生により親の国籍を取得せしめる主義
出生主義一一国の領土内に生まれた者にその国の国籍を付与する主
(例)アメリカ

<就籍の手順>
日系人(申立人)+弁護団(PNCSL)

家庭裁判所(証拠が必要)

就籍

<現在の残留日本人の数>
806名(調査によって増える可能性もあるし、死亡によって減る可能性もある。)
うち84人 申立済み
463人 申立付加(非摘出子、死亡など)
183人 行方不明、外国籍取得

<無国籍の問題>
パスポートがない。

<日本国籍を取得することによって>
残留日本人は、日本人だということで差別を受けてきた経緯があり、貧困している人も多い。日本国籍を取得することによって、自分の子どもや孫が日本国籍を取得することができ、日本で就労することが可能になり、家族に仕送りすることができる。

④残留日本人の声を聴く
〔スピーカー〕
アイリーン サカイ ルアさん
グロリア フジ マンガオさん
仲治男(アブラハム エスパルテロ 仲)さん

→戦争での体験であったり、日本国籍を取得したい気持ち、自分のアイデンティティーが日本にあり、子ども全員に日本人の名前をつけたことなどを話された。

⑤質疑応答
・(早稲田男子学生)在留日本人の方々が国籍を取得した場合、実際日本に住むことが実現しているのか?3人のスピーカーの方々は日本国籍を取得した場合、日本に住むことをお考えか?
(紫垣)実現している。日本国籍を取得されたら、取得された本人だけでなくその子、孫まで日本に住むことが可能になる。
(アイリーンさん)自分は高齢なので、日本に来ることは難しいかもしれないが、子どもや孫は日本で住んでほしい。

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2008年7月22日 (火)

◆JANARD パーマカルチャー講演会 議事録◆

◆JANARD パーマカルチャー講演会 議事録◆

日時:7月12日(土)
場所:オイスカ会議場
発表者:森川悠太(21世紀協会)
参加者:則武(SUPA)、中村(オイスカ)、高瀬(アドバイザー)、米山(ライフ)、釜
野(ケナフ)、池田・瀧・太田・国金・浅海(21世紀)、そのほか12名 *敬称略

○パーマカルチャーの定義○
人間にとっての恒久的持続可能な環境を作り出すためのデザイン体系
→デザインとはファッションのデザインではなく、システムを作っていく上でのデザイン
自然と調和をしながら人間の生活領域をデザインしていく手法

○持続可能性とは○
持続可能なシステムとは、消費するより多くのエネルギーとそのシステムを維持するに十分な余剰を生み出すことができ、かつ継続性のあるもの

☆ピークオイル論
石油の産出量のピークがいつかということを予測する曲線。

☆ローマクラブ(民間シンクタンク)の見解
第一報告書『成長の限界』(1972年)では現在のままで100年以内に人類の成長は限界に達すると警鐘を鳴らしており、破局を回避するためには、地球が無限であるということを前提とした従来の経済のあり方を見直し、世界的な均衡を目指す必要があると論じている。

※ロサンゼルス(東京)並みの生活を世界中の人間が送ったら、地球が5個必要である。
=今の生活は無理がある。発展途上国の搾取の上に成り立っている。

○食の安全○
・日本国内の有機野菜の割合0.16%
・農薬は戦争目的に作られた。
・普通の野菜と無農薬の野菜は味が違う。

○オーストラリアでのパーマカルチャー研修○
ビル・モリソン(パーマカルチャー創始者)
=>既存の体制に反対するだけでなく、新しい生活スタイルの提案を。

○パーマカルチャーの5つの特徴○

①パーマカルチャーは循環
②パーマカルチャーは多様性
99%塩化ナトリウムの純粋な食塩よりも、海から採取する塩のほうがミネラルを含んでいて体に良い。
③パーマカルチャーは合理的
鶏とミミズを一緒に飼う(鶏とミミズの関係を考えると、インプットとアウトプットが循環する。)
④パーマカルチャーは多機能性
自然農法の酒匂さん・・・Problem is Solution(問題は解決のきっかけ)
⑤パーマカルチャーはスピードアップ
・スウェイル・・・斜面等高線上に沿って水を掘ることにより、雨が貯水され、植物の成長をうながす。
・植える食物の相性で、成長の速度が変わる。

○パーマカルチャーの3原則○
1.自然システムの観察
2.伝統的な知恵
3.現代の科学的・技術的知恵 (例)グーグルアース(google earth)

○パーマカルチャーの3つの倫理○
1.地球への配慮
2.人への配慮
3.余剰物の還元:余剰物を皆でシェアする

※自然農法は、家族や親戚にしか有機野菜を配らないので3の視点に欠けている。

○エコビレッジ○
(例)クリスタル・ウォーター <ニュージーランド>
・世界初のパーマカルチャーエコビレッジ
・(問題点)平均年齢54歳

○途上国での実践○
<21世紀協会の事業地ミンドロ島におけるパーマカルチャー指導例>

①チキントラクター(鶏を床のない籠にいれておくと、下の地面を鶏が耕す)
②ペーパーマルチ(識字教育に使っている公文の答案用紙に水を浸して土にかぶせる)
③バナナサークル(井戸の近くに穴を掘って水を誘引し、その周りに水を良く吸う植物を植える)
→現在は継続されていない。やはり、パーマカルチャーの専門家の常駐が必要か?

○質疑応答○
・堆肥は牛糞以外に何を使うか?
―液肥やワームジュースなど。

・オーストラリアのパーマカルチャー研修でのカリキュラムは?
―72時間の授業を受ける。あとは実践。

・オーストラリアの研修の際、水はどうしていたか?
―飲み水は雨水を利用した。

・パーマカルチャーでは、グローバル経済ではなく、ローカル経済を基本にしているようだが、その最  大化された形とはどのくらいの規模を指すのか?
―持続可能で、自給自足ができればよいので、大きさ自体にこだわりはない。

・収量の問題。パーマカルチャーで果たして60億人を養えるのか?
―ハードルは高い。難しい。でもできないとは思わない。

・パーマカルチャーは解毒として意味があるのか?自然なものが本当に自然といえるのか?
―農薬の専門的な知識があるわけではないので、はっきりとわからない。

・マクロの規模からしたら、化学肥料は大切だと思う。(緑の革命の時の経験より)

・パーマカルチャーの導入のコストは?それに伴う収支の変化は?(専門家が農家を指導することが条件で)
―いきなり変えることはリスクが高すぎる。少しずつ変えていくのがよい。

・パーマカルチャーには経済的な付加価値があるべきではないだろうか?

・ビルの各階に作物を植え、上層階から下層階に排出物を効率的に流すシステムを聞いたことがあるが、何か御存じか。

・途上国の農民においてどのようにパーマカルチャーが普及しうるか。

○ワークショップ○
「あなたが今日帰ってすぐにでもできるパーマカルチャーは何でしょう?」

・オレンジを食べて、お風呂にも浮かべて美容に効果がある
・部屋のベランダに小さなプランターを置いて植物を育てることからはじめる
・簾に植物を這わせて、より涼しく、見た目も心が癒される。
・夫婦円満でいることがパーマカルチゃーの第一歩
・地元の直売農家の野菜を買う
・家で使う水を何度も使って、循環させる

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2008年7月14日 (月)

◆7月6日 ワークショップ議事録◆

7月6日(日) JICA共催 ワークショップ議事録
「はじめての国際協力、あなたは協力隊?それともNGO?」
~できること、やりたいこと、求めるもの~

日時:7月6日(日)
場所:JICA地球広場 202号室
参加人数:25人(21世紀協会 関係者含め)
21世紀協会関係者:(敬称略)池田、村田、紫垣、森川、太田、中村(OISCA)、浅海
書記:浅海圭子

1.池田晶子氏 挨拶
国際協力の仕事をすることは、門戸が狭い。
したがって、国際協力をしたいと思っているのに、できない人たちがいる。
学生が卒業後の進路として最も身近に考えやすい、
協力隊とNGOのインターンについて考えることを今回のワークショップのテーマにする。

2.森川悠太氏 発表
学生のときに20カ国まわった。発展途上国の現実を見て、何かしたいと思った。
いっきに最前線に行ってみたいという理由で、
協力隊ではなく、NGOのインターンを選んだ。
・21世紀協会の活動紹介(教育、保健衛生、農業)
・インターンでの役割→全体を見ていかなくてはならないポジション
・インターンでの保証・待遇など。

3.中村ゆかり氏(OISCA) 発表
 探検部、バックパッカーでの経験の中で、途上国の現状を知り、
 国際協力の業界で働きたいと志す。
 協力隊に応募したきっかけは、大学の先生に勧められたため。
 協力隊では、パラグアイに果樹隊員として派遣される。
 NGO団体 SOS孤児の家の農牧業技術養成センターで活動する。
 大学卒業してすぐに協力隊に参加したため、農業の専門知識があるわけではなく、
 活動中は専門家から情報を得て事業を運営するために、
 ネットワークを活用する。

4.紫垣伸也氏 発表
NGOインターンの選択は、最終的にはそのときの自分の人生にとって最良の選択をとれたと思っている。しかしながら、その選択に行き着くまで、NGOにこだわらず、企業への就職活動なども行っていた。結果、大抵の企業には落ち、初夏を向かえ暑くなってきて就職活動を自主中断し、自然的に進路がNGOの道に絞られていった。こういう道も参考の一つとして紹介したい。

協力隊では村落開発でセネガルに派遣。
特殊な言語セレル語を学ぶ。
協力隊ではニーズ調査を行い、それにしたがって、識字教育や指圧指導などを
行った。

5.質疑応答
①留学は考えなかったか?
(中村)留学は何歳になってもできると思うので、卒業後には考えなかった。

②ハイリスクということと、長くひとつの土地に根付いているNGOのネットワークによって、生活に入りやすいというのは矛盾していないか?(ニーズを調査し、その土地の開発を一から積み上げる協力隊のほうがハイリスクではないか?)
(森川)本当の底辺に援助をしているのはNGOの活動である。そのために危険伴う。

③なぜ途中に留学を挟まずに、働き続けているのか?
(紫垣)学校ですることだけが勉強ではなく、働きながら学ぶことも多い。

6.ワークショップ(SWOT分析)
S・・・Strenth(強み)
W・・・Weakness(弱み)
O・・・Opportunity(機会)
T・・・Threat(脅威)

自分が参加するなら、協力隊かNGOのインターンかという2択で
グループに分かれてもらい、そこでSWOTについて話し合ってもらい、
さらにそれぞれの活動の違いについて理解を深めてもらうことを
目的に行った。

5人1組で4つのグループができ、それぞれのグループで議論が盛り上がった。

7.閉会の挨拶
鈴井先生(創価大学教授)
発展途上国で活動する際は、その国のことが生理的に「好き」でなくては
いけない。その土地の生活に入り込んだ援助の形が必要である。

池田氏
協力隊、NGOのインターン、どちらを選んでも、
活動の成果は自分次第で得るしかない。
また、日本のことをちゃんと知ってから、
海外の援助活動に参加するべきである。

8.懇親会

たくさんの方々が集まってくださいました。
太田さんが予約してくださった「千年の宴」というお洒落なお店で
楽しくお酒を飲みました。いろいろな方といろいろな話ができて
非常に貴重な時間だったと思います。

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2008年6月23日 (月)

◆6月14日(土) ミーティング議事録◆

議事
6月14日(土)
14時~17時
場所:八王子市民活動センター
参加者:池田、村田、伊藤、紫垣、森川、太田、久松、浅海(敬称略)
書記担当:浅海圭子

サプライズ(^^):本日が理事長の誕生日でしたので、ミーティング前にささやかな誕生日パーティーをさせていただきました!ケーキがとても美味しかったです^^理事長、おめでとうございます!

①7月6日(日)開催ワークショップについて
・16日以降
告知・宣伝
メーリングリストに流す・・・太田さん
大学・施設などにチラシを掲示する・・・各自
・24日(印刷日)まで
  配布資料完成・印刷
配布資料・・・枚数選定(太田さん)
    印刷・・・当日参加者の皆様
・7月6日当日まで
発表者の発表内容をyahooブリーフケースで共有
発表者・・・森川さん、紫垣さん
司会・・・太田さん
ワークショップファシリテーター・・・池田さん

②グローバルフェスタについて
<当日販売するものについて>
・お箸(販売価格:1000円)
植林事業の一環として、買っていただいた方の名前の苗木を植えて、写真を送る。

・ストラップ(価格・未定)
フィリピンの淡水真珠のストラップ
(一部は、ミンドロ事務局 田畑さんが、真珠をばらしてオリジナルストラップを作る指導をし、その完成品をグローバルフェスタで売る。→マンニャンスタッフ職業訓練の一環)
太田さん・久松さん--->商品開発(グローバルフェスタで売れそうなものを提案する)

・小銭入れ(価格:未定)
フィリピンのお土産屋で買った、カラフルな小銭入れ。

・商品に21世紀協会ロゴのタグなどを付ける
→検討中。

③来月のミーティングでの話し合いの内容
・ワークショップの反省、振り返り(アンケート集計を基に)
・グローバルフェスタについて

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2008年5月13日 (火)

◆4月19日 ミーティング議事録◆

掲載が遅くなりました。
ちなみに、次回のミーティングは5月17日です。


◆4月19日(土)ミーティング議事

  15時~17時 場所:八王子市民活動センター
  参加者{池田さん、中村さん、伊藤さん、紫垣さん、浅海}
 ①JICA講演会
  ・6月にJICA共催のNGOとJICAの海外青年協力隊を比較するワークショップを企画している
  ・パネリストとして21世紀協会では紫垣さん、森川さんらを予定している
  ・どんなワークショップにするのか、何を話すのか、どういった比較にするのか、などの
   企画をより詰めていかなくてはならない。
  ・6月の講演に間に合うように、企画準備を進めていく。
 ②グローバルフェスタ
  ・今年はJANARDのブース出展に参加するだけでなく、21世紀協会でも独自のブースを展開する。
  ・現地の田畑さんと東京事務局の浅海が連携を取って、企画案を詰めていく。
  ・マンニャン族の職業訓練も兼ねて、小物作りに挑戦する。
  ・その小物を売り物にするか、展示物にするかなど、具体的な案を詰めていく。
  ・次回までにより具体的な企画書を完成させ、ミーティングの場で皆さんと話し合う。

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2008年4月 3日 (木)

パーマカルチャー研修報告会議事録

21世紀協会
パーマカルチャー研修報告会
司会:池田晶子(21世紀協会理事長)
書記:紫垣伸也
日時:2008年3月20日
場所:八王子市民活動センター
参加者:池田(理事長)、村田、伊藤、浅海、金子、田畑、森川、山波、樺山、鈴木、中沢、鈴木(アイコ)、松本、紫垣

1、 理事長挨拶・参加者自己紹介

2、 パーマカルチャー研修報告(報告者:森川)
〔森川悠太について:2007年10月~2008年3月の約半年間、21世紀協会のインターンとして外務省の支援を受けてオーストラリア(Lismore)にある、パーマカルチャーリサーチインスティチュートにて、パーマカルチャーの研修に参加。〕

<パーマカルチャーとは(その①:全体編)>
*パーマカルチャーとは:人間にとって持続可能な社会、環境を作り出すためのデザイン。

*パーマカルチャー=パーマネント(永遠)+アグリカルチャー(農業)またはカルチャー(文化)。
ローマクラブ作成による、成長の限界の図によれば、有効活用できる資源は年々減少傾向にあり、それにある時期まで反比例する形で人口は増加していく。このままいけば、地球資源が枯渇することで、資源に依存してきた人間生活にも危機が生じることは目に見えている。このような悲惨な人類の結末を回避するための一助として、パーマカルチャーが存在する。

*パーマカルチャーを学びながら考えること:「問題は途上国だけではなく、先進国にも存在する。パーマカルチャーを実践していかなければならないのは、途上国だけでは不十分」だと思う。
地球資源問題
・資源を脅かす原因:1位土壌浸食、2位森林減少、3位汚染
・ 先進国アメリカの石油使用量の事例:使用量1位は食料、2位は車、3位は住宅

*パーマカルチャー提唱者の基本:ビル モリソン「プロブレム イズ ソルーション(問題が答えだ)」
<パーマカルチャーとは(その②:具体編)>
@パーマカルチャーは「つながり」
・Diversity → Stability →  Fertility →  Productivity →  Local Economy →
永続的な文化へ
・化学肥料は1年半、牛糞は5年、堆肥は20年・・・より永続的なものを求めるならばなにがよいか。
・System – Input – Character – Output – System…

@パーマカルチャーは「合理性」
・大事なのは観察:例)新しい技術である、グーグルアースは、土地観察に適している。

@パーマカルチャーは「循環性」
例)トイレ:ぼっとん便所方式の応用。用を足した後、落ち葉を少し加える。それによって発酵度が促進し、人糞(固形物)がよりよい金肥となる。液体となった金肥は液肥として活用される。

例)鶏の循環利用:鶏は人間の食料のためという単純なものではない。生きている鶏が人間に何をしてくれるか、何を生み出すかを分析し、効率的な循環要因を探る。

@パーマカルチャーは「スピードアップ」
・自然の循環性をフル活用する。
例)スウェイル:斜面等高線上に沿って溝を掘る。雨水は自然に溝にたまり、植物の成長に必要な水を蓄える。溝の高い方にマメ科の木を植え、窒素固定。固定された窒素は徐々に水のたまった溝に流れ、栄養度の高い水を作る。溝の低い側に窒素を多く必要とする木々を植え、窒素量の多い水を効果的に吸収し、木々の成長を早める。育った木から生じる落ち葉が地面に落ち、発酵の過程を行うことで自然に土壌にマルチの能力が蓄えられる。また、溝の中には溝を構成する土壌を強化するためにグラウンドカバーとなる半水生の植物を植える。

・ 自然と放任の違いの理解:人力を介入させない放任によっても山の木々が育つが、パーマカルチャーの論理に従い、自然の原理を活かした的確な人力を加えれば、木々の成長は放任時の速度よりもより速くなる。
例)ハーブスパイラル:畑を軽斜面を描きながら渦上に作り、日が当たるところ、あたらないところ、乾燥しやすいところ、しにくいところ、といった一つの畑内に特徴を持たせ、その特徴に適した植物を適所に植えることで、一箇所で多種多様な植物を栽培することが出来る。

<まとめ>
●パーマカルチャーの倫理の理解
・ 人への配慮:パーマカルチャーは豊かな自然作りであると共に、その自然と共生を行う人間の豊かな生活のためでもある、ということ。
・ 地球への配慮:加速する自然環境破壊を食い止め、豊かな地球を維持、成長させる。
・ 余剰物の還元:何も考えなければ単なる老廃物でしかないものに、ちょっとした工夫を加えて、豊かな自然を作り出すエネルギーとして活用する(Fair Share)。

● 課題と展望:
純粋なパーマカルチャーだけで生活する、というのはまだまだ難しい。260haに約80世帯が住むエコビレッジの住民も90%がビレッジ内以外で別の仕事を持ちながら生計を立てている。日本国内においても、パーマカルチャーを生業としている人の数は非常に少ないという現実がある。しかし、そういった現実を見据えつつも未来の地球環境づくりを考えた際にパーマカルチャーを意識した農村開発、都市設計は有用である。パーマカルチャーは、ミンドロ事業地だけでなく、現在自宅の庭でも実践しており、地域を越えた形でその地域にあわせてどのように応用できるのかを試行錯誤中。

3、ミンドロ島パーマカルチャー講習会参加報告(報告者:田畑)
<21世紀協会ミンドロ島サンタクルス事務所において、パーマカルチャーの実践を行いながら、パーマカルチャーの基礎について学ぶ。>

<講習内容>
① チキントラクター
   畑として用いたい土地に移動可能な籠を置き、その中に鶏を入れる。かごの中の鶏は、地面をほじり、ついばみ、糞をしながら餌を探すのだが、その行動によって地面は徐々に耕されていき、畑の原型が作られていく。数日後、地面が鶏によって耕されることが確認できると、かごと鶏は、また別の畑になって欲しい土地に移動される。

② ペーパーマルチ
  雨の少ない乾燥地域において植物の成長のための水分の確保は重要である。そこで、植物の周囲の土壌に一度水に浸した紙を重ね置くことで、土は長期間に渡り湿り気を維持し、植物に持続的な水分を補給し続ける。

③ バナナサークル
  サンタクルス事務所は手動ポンプ式の井戸を用いて水を手に入れる。人々は井戸の周辺で洗濯や体を洗う。その洗濯や体を洗う際に流れる水を利用する。具体的には、井戸から溝を引き、井戸の外側に水のたまりやすい穴を掘る。その穴の周辺にバナナ、キャッサバ、パパイヤなどを植え、たまった水を吸収させ、成長を促す。同時に穴の中には、籾殻などを入れ、水と調合させ発行させることで肥料として用いる。この試みの課題としては、洗濯や体を洗う際に、洗剤、石鹸などの混ざった水が多く含まれるという点で、このような水を吸収したバナナ、パパイヤなどの実が食用として適したものでありえるのかどうかということ。
 
④ 敷地デザイン
三画測量を用いて事業地の敷地を測量しながら、敷地内の問題点とその問題点を解決するにはどうすればよいかについて住民(敷地利用者)と考える。→課題:基本的数学能力が要されるこの手法に住民がどこまで理解できるか。

⑤ キーホールガーデン
・ 庭の縁を曲線状、もしくは窪みを作り、庭の中にある全ての植物に手が届くように設計し、植物を満遍なく成長させるように手助けする。植物を植える方法は、パーマカルチャー方式(例:虫がつきやすい茄子の隣には虫が嫌がるハーブを植える)

⑥ かまど作り
事業地内に事業地内もしくは周辺で取れる土を用いて、かまどを作り、自家製のパンなどを作る→今回はかまどを作る時点で実習が終了したため、実際にパンや食物がかまどで調理できるのかについては今後の課題となる。

<まとめ>
以上の実施講習は、全て短期間で行われたため、試作段階であり、まだ長期的な実験結果が得られていない。近日より田畑がミンドロにインターン生として長期滞在することになるので、その際に以上の講習がどのように実際に活かされ、活かされないのであれば、どのように改良を加えればよいかについて試行錯誤が繰り返される予定。

4、ミンドロ事業地報告(報告者:池田)
<カンルアン村デザイン・ゾーニング>
自然を活かしながら、村の地形をいかに効果的に、パーマカルチャー的に活かすことができるか。
村の側を流れる川周辺には水田、畑、果樹など水を多く必要とする農業ゾーンを設置。その隣に居住ゾーンを設け、住居、集会所兼敷地教室などを設置。集会所では、コミュニティオーガナイザーを中心とした村のデザインが住民と共に行われる。居住ゾーンの近くには家畜ゾーンを設け、人の管理が行き届きやすいようにする。川と反対側にある傾斜地は自然ゾーンとして残しておき、自然の可能性を維持しておく。村から少しはなれたところには森林ゾーンを設置し、強い生育能力のあるマメ科などの木々を植えることで土質を高め、村の周辺に緑を蓄える。

質問:マンニャン族は半猟半農の移動的生活スタイルとしている、ということを聞いている。パーマカルチャーは、農を主体とした定住的スタイルになるが、それを広めていくことは、マンニャン族の従来の生活スタイルを脅かすことにならないか?

池田:パーマカルチャーの実践により生活スタイルは変化していく。なので、従来の半猟半農の生活を維持したい、と考えている住民には適さないかもしれない。しかし、半猟半農の生活から、農を主体とした定住スタイルに移行したい、と考えているマンニャン族住民は多く、その住民のニーズにこたえる、という形で、活動を展開している。

<報告会感想、全体まとめ(池田)>
 森川の意見にもあるように、現在のパーマカルチャーから、
① 現在の地球環境問題は、途上国だけでなく、先進国にも存在する。
② パーマカルチャーのみで自給自足していくのは難しい。
という課題に直面していることがわかる。
 しかし、地球は刻一刻と汚染への一途をたどり、このままの流れを継続していくと究極的には人類滅亡の危機にさらされる可能性も否めない現状にまで来ている。こういった世界の流れに軌道修正を促し、持続可能な地球作りを実践していくためには、昨今の時代の流れにそぐわないがゆえに直面している課題を持っているパーマカルチャーの原理を徐々に粘り強く世の中に実践していくことが重要であると考える。
また、この原理の実践は、現在の世界の主流である経済至上主義、あるいは資本主義に反する、もしくは超えるものであるかもしれないものであることを認識すると、主流とは別の流れを世界に起こすためには、それなりの困難が生じることはやむをえない。
21世紀協会は、フィリピン・ミンドロ島マンニャン族の農村開発事業という、特定した地域で活動を展開しているが、その活動から得られる結果、成果をミンドロ島内だけにおいてではなく、全世界へ応用させていこうという志を持っており、①、②の課題は現代社会に生きる我々にとっては当然出てくる課題であり、同時にそれらをいかに解決すべきかを考え、実践していくことが21世紀協会の存在意義である。          以上。

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2008年1月13日 (日)

1月12日(土) 議事録

1月12日(土) 21世紀協会ミーティング議事録 <文責:浅海>

@八王子市民活動支援センター
14時から17時(参加者:池田、村田、伊藤、太田、山本、柴崎、浅海、川嶌(ミンドロ)、森川(オーストラリア)、田畑(北海道))

●ミンドロとの第2回skype中継
今回はミンドロ中継に加えて、現在オーストラリアで研修中の森川さんの飛び入り参加もあり、さらにグローバルな広がりを見せている21世紀協会。フィリピンは雨。1月に雨が降ったのは、川嶌さんが赴任してからの11年の間に初めてのことのようです。八王子も雨。少し冷え込んだ八王子ですが、北海道出身の太田さんはまだ寒くない、と言っていました。

<川嶌さんからのミンドロ報告>
今年一番初めのいいニュース、ルマンバヤンでキャベツができた^^
小ぶりで50個。売ることはできない。これくらいの量なら全部食べてしまう。
悲しいニュース、奨学生4人学校を無断帰宅(つまり逃亡)。涙

<フィリピンスタッフ自己紹介>
リサ、ジョイなど。フィリピンのスタッフは恥ずかしそうにしていましたが、みんな映像の前で笑顔を見せてくれました。こちらから手を振ると、すぐに手を振り返してくれました。11年目にして初めて現地の奨学生との交流を持った村田さんは非常に感激していらっしゃいました。ちなみに・・・アジア顔の山本さんが現地の女性スタッフたちにモテモテでした。

<質問コーナー>
「今日のお昼は何でしたか?」(東京)
→「魚シニガン(フィリピンのすっぱいスープ)」(フィリピン)

「この後は何をしますか?」(東京)
→「来週理事長が来るので、掃除をする。それとミシンのトレーニング」(フィリピン)

「不用品を送ろうと思うが、他にプレゼントとして何か送りたいがほしいものがあるか?」(東京)
→「カレールー(レトルトではなくてルー)、乾燥ワカメ、甘いもの全般」(フィリピン)

「皆さんの中に学生はいるか?」(フィリピン)
→「7人中3人」(日本)

<遠方の皆さんの途中参加>
オーストラリアでパーマカルチャーの研修を受けている森川さんがskypeに飛び入り参加。森川さんがなんだか疲れていそうな顔、顔がワイルドになったとの皆さんからの感想。とにかく元気そうでした。

北海道の田畑さん、電話で会議に飛び入り参加。
来週理事長とフィリピンに出発。約3週間のパーマカルチャー研修を受ける。
今は卒論の追い込みで睡眠時間を切り詰め中とのことです。

<写真スライドショー>
ミンドロの山はどこもかもはげ山
カラバオ(水牛)、マンガハン識字教室、パクパク村など。
先月に理事長、竹野、JICAの視察団の皆さんでミンドロに行った際の写真のスライドショー上映

以上、2時間半にわたる楽しいskype会議は無事終了しました。
現地とのダイレクトな交流は本当に楽しいです!次回はより多くの人に参加していただきたいです!

●ホームページ改善について
川嶌さん…blogで現地の報告を更新してください。よろしくお願いします!
森川さん…blogで研修での報告、よろしくお願いします。
東京スタッフ…コメントはこまめに書き込みましょう!

blog始動。(トップとニュースの目次にリンクを貼る)
不用品掲示板始動(不用品の目次にリンクを貼る)
blogのいいネーミング募集中。

竹野…SiteMap作成
浅海…navigation systemの原稿作成
サンサーラのnavigation、余力がある方、よろしくお願いします。

●来月のミーティング
2月16日(土)
1月20日~2月2日で理事長・田畑がミンドロに行く。
その報告が聞ける予定です。

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